やってはいけないこと

機械式時計の正しい操作方法をご存知ですか?

知っているつもりになっていたり、正しいと思ってやっていることが本当は間違った操作方法だったら・・・・

折角買った大切な時計を末永く愛用するためにも正しい操作方法を知っておきましょう。

やってはいけないこと

以下の項目は間違いですから、ご注意ください。

1.リューズを素早く回すこと

ついつい早めにリューズを回してしまいがちですが、早く巻き上げる方法だと輪列機構が高速回転してしまい歯車の摩耗を招きます。

あまり神経質になる必要はありませんが、1秒に1回転くらいで巻き上げるようにしましょう。

2.日付調整はいつでも可能

日付調整の早送り機構がついているモデルの場合は、20時(午後8時)から翌04時(午前4時)までの間は、カレンダーを調整してはいけません。

この時間帯は、カレンダーの円盤と送り車の歯車がかみ合っていますので、無理に動かすとそれぞれの歯車を壊してしまう可能性があります。

3.時計は使わずに保管した方が良い

機械式時計は長く使用しないでいると内部の油が固まってしまい、リューズの操作不良やパワーリザーブの短縮、パーツ同士の摩耗などを招きます。

長く使用しない場合は、ワインディングマシンを使うか、少なくとも2ヶ月に1回は動かすようにしましょう。

4.故障がないからオーバーホールはまだいいや・・・・

オーバーホールは4年に1回の間隔で行った方が良いです。

この時期を超えると内部の油が古くなっていますし、切れている場合もあります。そのまま使用を続けると故障の原因となり、部品交換になったりするとオーバーホール代より高くつく場合がありますので、定期的にオーバーホールに出すようにしましょう。

5.クロノグラフは常に動かした方が・・・

基本的に、クロノグラフは平時は止めておき、必要な時に作動させることを前提に作られています。
常に動かし続けると、ムーブメントのクロノグラフ機構に余計な負担がかかり、部品を激しく損耗させてしまいます。
長持ちさせるためには必要な時だけ作動させるようにしましょう。

6.購入時についている裏蓋のシールを剥がさない

あまりいないと思いますが・・・・

裏蓋の保護シールは初めて腕に着ける前に外すのが正解です。

そのままにして使い続けると、汗が保護シールの内側に入り込み、水分が溜まり、ひどいときには錆が発生することもあります。

7.時計を振って動かし始める・・・・

早く巻き上げようと、時計を大きく振るのは止めてください。

時計はリューズで巻き上げるのが鉄則です。

時計を振ったときにゼンマイを巻き上げる力は、リューズで巻き上げる力と比べて格段に弱いのです。

それを一生懸命降るのですから、激しい振動によってローター軸に大きな負担がかかってしまい、正しく回転しなくなってしまう可能性があります。

8.携帯電話と一緒に・・・・

一番やっちゃいそうで注意しなければならないのが、携帯電話と一緒にバッグの中にしまったりすることですね。

ガラケーもスマホ、タブレット全て磁気を発生させています。

5cm以上話しておけば影響はほとんど受けませんが、密着した状態で置いておいたり、バッグに入れたりすると帯磁する可能性があります。

 

正しい使い方を知って、いつまでも愛用したいですね。

シーマスター プラネットオーシャン

シーマスター プラネットオーシャン 45.5mmクロノグラフ

オメガの2016年の新作で、既に発売されているのは、シーマスター プラネットオーシャン 215.20.46.51.03.001。

Omega Seamaster Planet Ocean 215.20.46.51.03.001

マスタークロノメーター規格に準拠したクロノグラフムーブメントCal.9900を搭載した新型クロノグラフです。

マスタークロノメーター基準とは、MTAS(スイス連邦計量・認定局)が定めた新しい認定基準で、これまでよりも厳格な精度基準と耐磁性が求められます。

つまり、より正確で、かつ磁気の影響を受けないムーブメントを搭載しているということです。

 

ベゼルと文字盤にはブルーセラミックを採用して、ラグジュアリーな時計に仕上がっています。

ケースサイズは45.5mmと若干大型です。

600m防水ですので、防水性に関しては何も文句はありませんね。

宇宙への挑戦

1969年7月20日、世界中の人々はテレビの中継画像にくぎ付けになっていました。

人類史上初めて、人が月面に降り立つ瞬間を見ようと。

月面の「静かの海」に星条旗を立てるアポロ11号のアームストロング船長の左腕には、月の過酷な環境の中でも静かに時を刻み続けるオメガ スピードマスターがありました。

as17-134-20382

ヨーロッパの名門ブランドであるオメガが、アメリカの宇宙開発の象徴的存在となった背景にも、オメガらしい懐の深さ、職人魂が息づく技術の確かさ、誠実さがありました。

 

今でこそスピードマスターと月面着陸の関係はよく知られていますが、スピードマスター自体は元は一般向けの時計で、宇宙飛行を目的に開発されたわけではありません。

スピードマスターのファーストモデルの誕生は1957年です。

当時のオメガを代表する「27CHROC12」キャリバー321というクロノグラフ・ムーブメントを内蔵していました。

ご存知の通りクロノグラフとは、1日の時間を刻む機能に影響を与えず、単独のストップウォッチ機能も備えた時計のことです。

腕時計に優雅さが求められ、時計と言えば懐中時計だった時代に、スピードマスターは実用性と機能性、頑強なステンレスケースを持つ、小型で斬新なデザインのクロノグラフとして登場したのです。

 

1964年、アメリカ航空宇宙局(NASA)から重大な国家プロジェクトのための物品調達として、複数の腕時計メーカーにクロノグラフ購入の打診がありました。

NASAの厳しい要求に対して、自信をもってテストを受けると回答したのは、オメガをはじめとする3社のみだったと言います。

宇宙開発は、時計ブランドのプライドを賭けた戦いの場にもなっていきました。

 

NASAのテストは、気圧や温度、湿度変化、衝撃、加速度、振動など多岐にわたり、内容も非常に過酷でした。

例えば、低温環境のテストでは、マイナス18度±4度に下げた室温の中で48時間保たせたのち、標準室温に戻してから作動検査が行われました。

 

1965年、オメガに簡単な一通の手紙が届きました。

唯一、過酷なテストに耐え抜いたスピードマスターがNASAから正式に「飛行資格認定」を与えられたことを伝える手紙でした。

 

NASAの当時の記録では、宇宙計画が地道な実験を重ね、手探りで進められたようです。

当たり前ですね。誰も経験したことのない宇宙空間へ飛び出そうというのですから。

厳しいテストが繰り返されたのは、どんなことが起こるか想像もできない宇宙空間でトラブルが起きた時、何よりも頼りになるのが正確な時を刻む時計だったからです。

実際、映画の題材にもなった1970年のアポロ13号のトラブルでは、スピードマスターの正確さがあったからこそ、帰還に必要な、僅か14秒のエンジン噴射に成功し、乗組員の命が救われたのです。

 

当時の宇宙開発は稚拙と言っていいほどのアナログさでしたが、当時のNASAには乏しい技術を補って余りある熱意がありました。

アメリカという若い国の夢と希望を実現させるため、あらゆるものを活用し心身を限界まで酷使することを厭いませんでした。

日本の高度成長期と同じですね。

その熱意がオメガの高い技術と結びつき、スピードマスターを宇宙開発の象徴に導いたのです。

オメガのいうラグジュアリーとは

「ラグジュアリー」とは何でしょう?

ラグジュアリーという言葉を辞書で引くと「必要ではないもの、華美なもの」という語感があると記載されています。

オメガは、老若男女の全ての顧客の要求に応えてきた長い歴史があります。

オメガを「ラグジュアリーブランド」と呼ぶことに異論がある人はいないでしょう。

しかし、オメガが求めているのは他の多くのブランドが用いている意味でのラグジュアリーではなく、「本当に必要なもの」という意味でのラグジュアリーブランドなのです。

では、そのためにオメガが顧客に向けて発しているメッセージとは何でしょうか?

それは、「信頼」と「首尾一貫していること」だと思います。

現代の顧客は、昔とは比べ物にならないほど時計について詳しく知っています。また、購入する際には非常に多くの選択肢があり、容易に比べることができる環境です。

オメガが発する信頼性には異論はないでしょう。

過去、多くのオリンピックを初めとするスポーツ大会で公式計時を担当してきた実績は、オメガの正確性への信頼性の証です。

コーアクシャルのような機能を新たに開発し、時計としての信頼度を更に高めていく、と同時に、基本的に「変わらない変革者」としての首尾一貫性を顧客が求めているということに他なりません。

スピードマスターは50年ほど大きなデザインチェンジをしていません。

しかし、まったく古びて見えない。

シーマスターもそうです。

デザインの元は古いはずなのに古びて見えない、現代の機種と違いが判らない。

オメガが多くの人に求められ続けるのは、「本当に必要なもの」というラグジュアリーブランドだからかもしれません。